学校紹介

校長あいさつ

これからの福祉のあり方についてしっかりした考えを持った福祉士を目指して下さい。

 東海医療福祉専門学校は社会福祉士および精神保健福祉士の養成を目的としている。これら両福祉士はいずれも身体的、年齢的、精神的あるいは種々の環境的な要因により日常の社会生活を営んでゆくことが困難な人々に、専門的な知識および技術をもって、助言、指導あるいは必要な援助を行うことを業としている。したがってこれらの福祉士の資格を得るためには、身体障害、精神障害、発達障害などに関する知識はもとより、福祉関係の制度・法規に関する幅広い知識を習得することが必要とされる。幸い本校にはこれらの教育に必要な優秀な教員がそろっており、教育内容の充実と共に難関とされる福祉士国家試験においても毎年全国平均をはるかに上回る合格率を達成している。学生の皆さんには本校でしっかり勉強しさえすれば国家試験は必ず通る、という確信を持って励んでいただきたいと思う。
 本校の母体である学校法人セムイ学園は本校のほかにいろいろな医療関係の専門学校を運営しているが、例えば臨床工学科、理学療法科、救急救命科などの学科ではその教育内容は医学の進歩に伴って漸次変わっていくことはあってもその根本が大きく変わることは考えにくい。しかし社会福祉についてはその基本的な考え方が、国によりあるいは時代によって大きく変遷することがあり得る。この意味で、本校の教育内容はセムイ学園のほかの学校とは一味違ってより社会科学系であるということができよう。
 現今社会福祉の財源として消費税の増税が大きく議論されている。社会福祉が充実すればするほど国家財政に負担がかかることは当然で、ヨーロッパの国々では消費税は20%を越える国が多いし、高福祉・高負担の北欧の国々では所得の40%が税として徴収される国も少なくない。それに対しアメリカなどでは能力のある者が豊かになり、能力のないものは貧しくても止むを得ない、とする考えが強く、国民全体を対象とするような健康保険制度でさえもなかなか実現していないような状態である。このように福祉のあり方に関する考えはさまざまで、能力のある人が豊かになる自由は尊重しながら、一方で身体的・精神的・能力的にハンディキャップを負った人たちに一定の生活と機会を保障するにはどうすればよいのかはこれからもずっと議論されていく問題であろう。私自身は日本の社会保障は中福祉・中負担が現実的であろうと思っているが、このような問題についても本校学生の皆さんには在学中からいろいろと議論を戦わせ、これからの日本の福祉のあり方についてしっかりした考えを持った社会福祉士、精神保健福祉士を目指してもらいたいと思う。

校長 杉村 修一郎

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