学校法人セムイ学園 厚生労働大臣指定/愛知県知事認可専修学校

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東海医療科学専門学校

心臓からの情報をキャッチ!~心電図計測実習

入学して何回も授業で勉強している心電図を実習として行いました。
今回は、『何をしたら、どんなことが起こるか』を班ごとで計画し、実行してもらいました。

学生のアイディアは面白い発想でした。
“笑う” “寒さに耐える” “激しい運動をしてみる” “背中で測定してみる” “右側に電極を貼ってみる” などです。どういった結果が予測できるのか考えて計画を立てていました。

それぞれの班ごとに心電計も違います。被験者(体格)も違います。
班ごとにどんな結果が出るのでしょうか。
測定結果を班ごとに分析します。

“右側だと電位が低くなるから心臓は左に配置している”
→当たり前のことですが、電位の高さから証明されました。

“運動するとR波どうしの幅が狭くなる(心拍数が多くなる)”
→経験で知っていますが、波形で見るのは初めてです。

“寒さに耐えながら心電図をとるとギザギザ(筋電)が入って波形がわからない”
→心電よりも筋電の電位がはるかに大きいと証明されました。

当たり前のことを心電計という道具を使って証明していきます。

1924年にドイツのウィレム・アイントホーフェンが「心電図のメカニズムの発見」の功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞してから96年。
レポートの中で学生が『心電計の発明者はすごい技術を発見した』と感想を書いていました。
発見されてまだ100年、新しい発想でさらに進化する可能性もあります。

まずは、基本をしっかり勉強し理解することが大切です。

尿は体のバロメータ?~ウロペーパによる尿検査の実施

通常の尿検査は病院の中では臨床検査技師の行う業務ですが、尿で知ることができる項目を勉強するために尿検査を体験してみした。

普段、トイレですぐに流してしまう尿ですが、実習では各自、自分で採取した尿を使います。

トイレで採尿カップに入れた尿を観察します。匂い・色など普段はじっくり見ることない尿ですが、今日は、良い教材となっています。

次にブドウ糖・pH、比重、潜血などを調べます。
ウロペーパーという細い検査紙を尿に付け、決められた秒数で判定していきます。
たくさんの項目(今回は10項目)を次々に見比べています。

体調だったり、飲食物であったりいろいろな要因で変動する尿の成分です。
尿には体からの重要なメッセージが込められています。

皆さんも一年に一度は尿検査を受けていますか?
とても大事な検査ということがこの実習を通じて体験できたようです。

バイタルサインチェックの基本~血圧測定


 
血圧はどんなことで変動するか?このことを自分自身の体を使って実習しました。
普段の血圧と、運動した直後の血圧とどのくらい違うのか各学生が工夫を凝らして実習します。
運動すると脈拍が早くなるのは体験的に知っています。
しかし、血圧の値は?という疑問を持ったようです。
運動直後、学生同士で血圧を測定するので、うまくいかないこともありました。
そのたびに、運動することからやり直しです。

ある学生は、測定する腕を上にあげ、測定しています。
血圧は心臓が作り出す圧力なので、高さが変わるとどうなる?という疑問を持ったようです。

実習で大切な事・・・
疑問を持ったことを実行する、学生自身が考えて行動する中に新しい発見があるようです。

代謝をコントロールする働き~ブタの腎臓解剖実習

ブタの腎臓を使って、解剖実習を行いました。
今回の実習は各学生が一つずつ腎臓を解剖していきます。

まずは外観観察を行い、重さをはかって、厚み・長さ・硬さなどを調べます。

腎臓の表面はつるつるしています。そっと押してみると、場所によって硬さが違います。
平たくソラマメ型をした腎臓は尿を作る臓器です。
表面を押してみると、側面についた管から液体が出てきます。
血液ともう一つは透明な液体です。

血液が出てきて、丈夫な血管が動脈なのでそこから墨汁を注入します。
どこが黒くなるでしょうか。

腎臓を平たく切開すると、黒く染まっている部分と、そうでない部分がはっきりとわかります。皮質と呼ばれる部分にはとても細い血管があり、そこで尿の元が作られます。この部分を糸球体といい毛細血管が集合し、その部分が点となって黒く染まります。

全体が染まると予想していた学生もいたようで、しっかりと観察していました。

腎臓はとても多くの働きがあります。そして、とても働き者なのです。

レポートの中にも、腎臓を褒めたたえる気持ちが表現されていました。
臨床工学技士は、腎不全の患者さんの人工透析治療に携わります。

腎臓の機能を理解し、代行できるもの、補充しなければならないことを考える良いきっかけとなったようです。

循環の中心となる臓器~ブタの心臓解剖を行いました。

基礎医学実習にて人間の構造に近い“ブタの心臓”を解剖して構造などを学びました。

心臓の外観はずっしりとした質感、押してみた弾力、まさに筋肉の塊です。
中の構造は4つの部屋に分かれています。
それぞれ出ていく先は違っていて、その構造も特徴があります。

全身から心臓へ戻ってきて一番初めに入る部屋を“右心房”といいます。その次は、“右心室”、肺への血流を送り出す部屋です。やや厚みの圧筋肉の壁を持っていて、体の前側にあります。

4つの部屋の違いを観察するだけではなく心臓内部の観察も行います。
心臓にはポケット状の弁もあります。とても頼りなさそうな薄い膜で、気を付けて観察しないと見逃してしまいそうです。
弁は心臓が送り出した血液が逆流しないように、ポケット状に膨らんで機能します。この弁がぶつかる(閉鎖)時の音が聞こえていると知るとさらに驚きが大きくなりました。

また、弁を支えている腱索(けんさく)をひっぱってみます。かなり強い力を加えないとちぎれません。その腱索の細さと強度に驚いていました。

教科書で見る心臓のイメージと随分違っているようで、興味深く観察していました。
中には、心室内の様子を見て不思議そうに“なぜこんなにもぼこぼこしているのだろうか”と疑問を持つ学生もいました。
疑問を持って学習に取り組む姿勢は、今後の成長につながります。

“百聞一見に如かず” こんな言葉が頭に浮かぶ光景の実習でした。

呼吸をサポートする人工呼吸器実習

臨床工学技士は生命に関わる高度な医療機器を専門に扱う医療従事者です。
人工呼吸器も生命に関わる医療機器の1つ、生命維持管理装置です。

人工呼吸器は肺の機能が低下し呼吸が十分に出来なくなった患者さんに呼吸をサポートするために使用されます。

臨床工学技士は人工呼吸器が安全に使用されるための保守点検から、実際に人工呼吸器が装着されている患者さんの場所に行き異常が無いかなどの確認を行います。

この実習では、実際の人工呼吸器の構造を理解し、呼吸器回路の組み立てから始まります。

実際に人工呼吸器を稼働させ、様々な疾患に対する呼吸モードの意味を理解し、設定方法も合わせて学びます。

当校における人工呼吸器の実習は臨床現場で活躍されている臨床工学技士を始め、3名の教員体制で学生対応を行っています。

人工呼吸器について学び、多くの種類の人工呼吸器を実際に操作することで、今後、臨床現場にてどんな治療が患者さんにベストであるかを考える力となればと良いです。

基礎医学実習にて呼吸機能検査を実施しました。

呼吸機能検査の実習をおこないました。
普段の呼吸は意識して“すってー、はいて―”と行っているでしょうか。
自然に行っている呼吸はどのような仕組みでしょうか。

どのくらいの容量を吸い込んでいる?努力をして測る肺活量はどのくらい?
それを実際に計測してみます。

“肺活量計”を使用します。大きく息を吸って吐けなくなるまで吹き込みます。
この吹き込める量は、人によって大きく違います。決まる要素として『性別・年齢・身長』を計算式に当てはめて計算すると“予測肺活量”というものを知ることができます。

これを計算してから、“努力性肺活量”として肺活量を測定します。
計算値になかなか届かない学生や、大きく超えてびっくりする学生もいます。
どうしてこの値になったのか、生活環境などの要因から考えてみます。

人工呼吸器も使用して計測を行い一回に吸う息の量(1回換気量)を計測します。
そして、大きく息を吸う(最大吸気量)を測定します。
人工呼吸器の勉強は2年生で詳しくしていきますが、この基礎医学実習ではまずは正常時の勉強をしっかり行います。

また、 “パルスオキシメーター(酸素飽和度計)”を使って計測しました。指先にセンサを装着して血液中の酸素量を測定します。

数値の変化をさせる工夫も行ってみます。
息を止めて呼吸停止を限界までしてみても、あまり大きな数値変化は起こりません。
“こんなに苦しいのに!どうして変化しないの・・・?”その理由を考えるのも実習です。

基礎医学実習にてブタ肺の解剖を行いました

ブタの肺を解剖しました。
まずは講義を受講し呼吸の仕組みや臓器の名称などをイラストとともに学びます。
ブタ肺の解剖は臨床工学技士が扱う人工呼吸療法の実習に繋がります。

いよいよ解剖が始まります。
4人で1班、人班ごとに1つの臓器です。
重さを図り、いざ触ってみます。
ふわふわ! とかゴリゴリ通してみて“しこりがある?!”とかいろんな発見があります。
教科書等のイラストから、学ぶよりも多くの情報が得られます。

アンビューバックを使用してふくらましても見ました。予想以上に大きく膨らむ様子にびっくりしたり、サイズを図ったりといろんな角度から観察しています。

気管支の観察も行います。
気管支はつぶそうと思っても潰れません。弾力があり常に丸い形を保っています。
気管支を輪切りにして観察します。縦に切って、内部の表面を触ってみます。

次に、気管支に沿って切り進めます。
だんだん細くなっていく気管支にはさみを入れて限界まで切っていきます。
側面にたくさんの穴が開いていて分岐していく様子がよくわかります。

各工程でスケッチを取りながら、触ってみた感想などをメモしています。
どんなレポートになるか楽しみです。

避難訓練を行いました~学校から避難場所までの経路

学校全体で避難訓練がありました。何かあった時に慌てないために普段からの備えが必要です。避難経路の確認を行い、諸注意を確認しました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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とても良いお天気の午後、教室を出発し公園に集合!指令を出しました。素早い集団移動が行えるか行動の確認を行いました。その流れで、近くの公園までクラス全員でお出かけをしました。終礼は公園の遊具のそばで。そんなときのワンシーンです。

はたらく血球観察~基礎医学実習が始まっています

私たちの体に流れる血液は酸素を運んだり、栄養を届けたり、体温を維持したり、多くの働きがあります。もしも違う濃度のものが混じったら、血液はどのように変化するでしょう?
基礎医学実習の授業では、実際のモノをみたり体験することを通して、自ら考える思考や臨床工学技士にとって重要な知識を身に着けてもらっています。
 

今回は血液と溶液を混合させ、その反応を顕微鏡を使って観察しました。
はじめは低い倍率で血球がたくさんあることを知りました。
 
顕微鏡を覗くと粒々がたくさん!
そして異なる溶液と混合させることでカタチを変える血球。
結果がどのようになったのかは、今度在校生に聞いてみましょう!

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