本校では、歯科技工士科1年生を対象に仏教情操教育とクラスメイトや教員との交流を目的とした1泊2日の研修旅行を行っています。
研修先は静岡県浜松市にあり、600年以上の歴史ある方広寺です。
深い緑に包まれた境内は自然の音がよく聞こえ、リラックスできる場所で、写経や写仏、座禅や清掃、法話などを体験しました。
写経、写仏は願いを込めながらひとつひとつの線に集中して写していきます。
写仏では、同じ観音さまを描いているのに穏やかな顔になったり、厳しい顔になったりしていました。心が表れるそうですが、慣れない正座が厳しかったのでしょうか。
座禅は国重要文化財である「釈迦三尊像」の御前で行いました。
座禅といえば警策と言われるあの”棒”で叩かれるイメージですが、実際は姿勢や心に集中できないときに打っていただくものです。私も希望をして打って頂いたのですが、痛みはなく、スッキリして心が落ち着いたように感じました。
学生のみなさんも、ほとんどが希望して警策を頂いていました。
ひょっとして眠かったのかな。
研修が終わるころには同じ経験をしたもの同士、仲間意識が強くなったのかなと感じました。
時には辛いこともありますが、仲間と一緒に乗り越えたときのは何物にも代え難い喜びがありますね。これからの生活や国家試験も仲間と一緒に乗り越えてほしいと思いました。
歯科技工士科教員 小森