3月19日、卒業式が行われれました。
この度、卒業を迎えた言語聴覚科昼間課程、昼夜課程の学生はともに5期生です。福祉校時代からのトータルでは昼間課程が9期生、昼夜課程が10期となり合わせて19期分の学生が当校言語聴覚科を巣だって行きました。
昼間課程の今回の卒業生数は35名でした。彼らが言語聴覚士として立派に成長していくことができるように担任として期待しています。
昼夜課程では22名が卒業の日を迎えました。人数は少ないクラスでしたが、それだけに皆が助け合って2年間学んできました。今後はそれぞれの道を進むことになりますが、ここで学んだ知識や経験を糧とし、さらに自身を磨き、良い仕事をして行ってほしいと願います。
先週で、ほぼ全ての1年生の臨床見学実習が終わりました。
この1年間、このブログでは言語聴覚士になるために学ぶ”科目”の紹介をしてきましたが、残すところ数科目になりました。
今日は”運動障害性構音障害”です。
なんだか難しい名称ですね。
今月、臨床実習を行った学生たちも、この”運動障害性構音障害”という領域については、毎日のデイリーレポートに書いていた用語であったと思います。
”構音”という用語は”発音”を指す医療分野でよく使われる用語です。
ということは、運動がうまくできないことによって発音に障害が出た状態を意味します。
どこの運動かと言いますと、ことばを話すときに使われる体の部位、
それはつまり、舌・顎・唇などになります(細かくはもっとたくさんあります)。
この”運動障害性構音障害”は別名”ディサースリア”と言われます。
なぜ、ディサースリアと使われることが多いのか・・・?
それも含めて、入学後に勉強することになります。
運動とは体育のことですか?
普通は一つの答えとしてこういってもよいでしょう。しかしここでは「いいえ違います」と答えることになります。ではここでいう運動とは何のことなのでしょう。ちょっと考えてみましょう。
ここでいう運動とは「物の位置を変えること」をさします。
よって運動学はこの「物の位置を変えること」を研究する領域となります。
では、次にリハビリテーションの名がつく運動学とはなんなのでしょう。
まとめちゃいますと
「頸や腕、足などの動きのメカニズムを理解した上で、その動きをよくするための訓練を行うこと」といえるのではないでしょうか。
最近では、STがリハビリテーション運動学を学ぶ必要性が高まっています。
たとえば、嚥下障害の患者さんは食べ物の飲み込みに障害をきたします。こうした場合、食べ物を十分に飲み込むためには、呼吸や身体の姿勢が安定していなければなりません。
この安定を保つための基礎知識がリハビリテーション運動学のなかで説明されているということです。
先週行った、1年生と2年生による自主勉強会を紹介します。
参加者は2年生が2名、1年生が15名でした。2年生がレクチャーを行います。
勉強会の内容は、
聴覚的に聞いて理解する能力、読んで理解する能力、発話、字を書くことの情報処理の流れを理解することです。
また、認知神経心理学的視点(難しい用語で使用しました)から情報処理過程の障害の成り立ちを理解することでした。
これらの内容はじっくりと腰を据えて取り組み、学習することが求められています。
後輩のためとはいえ、時間をかけ勉強会の準備をした2年生に拍手を送ります。また、参加した1年生もよく学んでもらいたいと思います。フレフレ!!
今日から3月です。
巷ではスギ花粉が舞う季節にウンザリする人々も多いと思われます。
さて、1年生は来週から初めての現場実習が始まります。
2年生は先月、国家試験を無事に終え、4月からの仕事に備えて学習をする人、
すでに内定先で研修が始まる人、ほんの一部の人は引き続き就職活動を行っていると思います。
それと、2年生は3月19日に卒業式もあります。
そんな所謂年度末の折、
1か月後には、新たに言語聴覚士を志し入学が決まっている方々も
フレッシュな思いで、新生活の準備をしながら日々過ごしているのではないでしょうか。
今月末の国家試験合格発表も気になりますが、
今度の春からはどんな1年生が集結するのか、
いろいろと楽しみなことが待っています。
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3月19日、卒業式が行われれました。
この度、卒業を迎えた言語聴覚科昼間課程、昼夜課程の学生はともに5期生です。福祉校時代からのトータルでは昼間課程が9期生、昼夜課程が10期となり合わせて19期分の学生が当校言語聴覚科を巣だって行きました。
昼間課程の今回の卒業生数は35名でした。彼らが言語聴覚士として立派に成長していくことができるように担任として期待しています。
昼夜課程では22名が卒業の日を迎えました。人数は少ないクラスでしたが、それだけに皆が助け合って2年間学んできました。今後はそれぞれの道を進むことになりますが、ここで学んだ知識や経験を糧とし、さらに自身を磨き、良い仕事をして行ってほしいと願います。
先週で、ほぼ全ての1年生の臨床見学実習が終わりました。
この1年間、このブログでは言語聴覚士になるために学ぶ”科目”の紹介をしてきましたが、残すところ数科目になりました。
今日は”運動障害性構音障害”です。
なんだか難しい名称ですね。
今月、臨床実習を行った学生たちも、この”運動障害性構音障害”という領域については、毎日のデイリーレポートに書いていた用語であったと思います。
”構音”という用語は”発音”を指す医療分野でよく使われる用語です。
ということは、運動がうまくできないことによって発音に障害が出た状態を意味します。
どこの運動かと言いますと、ことばを話すときに使われる体の部位、
それはつまり、舌・顎・唇などになります(細かくはもっとたくさんあります)。
この”運動障害性構音障害”は別名”ディサースリア”と言われます。
なぜ、ディサースリアと使われることが多いのか・・・?
それも含めて、入学後に勉強することになります。
運動とは体育のことですか?
普通は一つの答えとしてこういってもよいでしょう。しかしここでは「いいえ違います」と答えることになります。ではここでいう運動とは何のことなのでしょう。ちょっと考えてみましょう。
ここでいう運動とは「物の位置を変えること」をさします。
よって運動学はこの「物の位置を変えること」を研究する領域となります。
では、次にリハビリテーションの名がつく運動学とはなんなのでしょう。
まとめちゃいますと
「頸や腕、足などの動きのメカニズムを理解した上で、その動きをよくするための訓練を行うこと」といえるのではないでしょうか。
最近では、STがリハビリテーション運動学を学ぶ必要性が高まっています。
たとえば、嚥下障害の患者さんは食べ物の飲み込みに障害をきたします。こうした場合、食べ物を十分に飲み込むためには、呼吸や身体の姿勢が安定していなければなりません。
この安定を保つための基礎知識がリハビリテーション運動学のなかで説明されているということです。
先週行った、1年生と2年生による自主勉強会を紹介します。
参加者は2年生が2名、1年生が15名でした。2年生がレクチャーを行います。
勉強会の内容は、
聴覚的に聞いて理解する能力、読んで理解する能力、発話、字を書くことの情報処理の流れを理解することです。
また、認知神経心理学的視点(難しい用語で使用しました)から情報処理過程の障害の成り立ちを理解することでした。
これらの内容はじっくりと腰を据えて取り組み、学習することが求められています。
後輩のためとはいえ、時間をかけ勉強会の準備をした2年生に拍手を送ります。また、参加した1年生もよく学んでもらいたいと思います。フレフレ!!
今日から3月です。
巷ではスギ花粉が舞う季節にウンザリする人々も多いと思われます。
さて、1年生は来週から初めての現場実習が始まります。
2年生は先月、国家試験を無事に終え、4月からの仕事に備えて学習をする人、
すでに内定先で研修が始まる人、ほんの一部の人は引き続き就職活動を行っていると思います。
それと、2年生は3月19日に卒業式もあります。
そんな所謂年度末の折、
1か月後には、新たに言語聴覚士を志し入学が決まっている方々も
フレッシュな思いで、新生活の準備をしながら日々過ごしているのではないでしょうか。
今月末の国家試験合格発表も気になりますが、
今度の春からはどんな1年生が集結するのか、
いろいろと楽しみなことが待っています。