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カリウムを腸管内で吸着(アーガメイトゼリー)
2009.07.08

昨日のブログで、透析食の作成(調理実習)について書きましたが、
調理実習の途中の講義において(株)三和化学研究所の方が特別講義に見えました。

そこで、紹介されたのがこのアーガメイトゼリーです。

アーガメイトゼリー01  アーガメイトゼリー02

このゼリーは一言でざっくり言うと”カリウムを吸着”するゼリーです。


血清K濃度の基準値は3.5〜5.0mEq/Lです。

体内のカリウムの大半が細胞の内部にあります(98%は細胞内に存在し、細胞外に存在するのは残りわずか2%程度)。
また、カリウムは、細胞、神経、筋肉が正常に機能するのに必要です。

血液中のカリウム濃度は正常値の範囲が狭く、その範囲内に維持しなければなりません。カリウム濃度が高すぎたり低すぎたりすると、不整脈や心停止など重大な結果を招くことがあります。体は細胞内に蓄えられたカリウムを使って、血液中のカリウム濃度を一定に維持することができます。

アーガメイトゼリー03  アーガメイトゼリー04

血液透析を受けている患者さんは健康の方を違い様々な原因でカリウムが体内に蓄積します。
<カリウムの蓄積の原因>
①Kの過剰摂取、過剰投与      
 1.高K食
 2.大量の輸血を行った時
②腎臓からの排泄障害        
 1.腎不全
 2.透析不足
③細胞内Kが細胞外へ移行する  
 1.アシドーシス
 2.溶血
 3.感染した時
 4.手術をした時
 5.怪我した時
④細胞内への移行障害       
 1.Addison病
⑤偽性高K血症            
 1.インスリン不足や高血糖の時
 2.採血時の溶血
⑥便秘が続いた時

カリウムの値が高くなると、筋肉の動きに異常を来します。特に心臓においては不整脈が起こり、時には心臓が停止してしまいます。
そこで、体内に蓄積されたカリウムを除去(排泄)を行うためにいくつかの方法があります。

<高カリウム血症時の対応(治療)>
1.ブドウ糖+インスリン投与   
経静脈的にぶどう糖やインスリンを投与すると、細胞外のカリウムは細胞内に戻ってゆきます。これを利用して高カリウム血症の重い症状をしばらく軽減させてやり、その間に高カリウム血症の原因となっている障害を手当てします。

2.重炭酸ナトリウム投与     
重炭酸ナトリウムを投与すると、カリウムは細胞外から細胞内に移動します。アシドーシスが原因で発生した高カリウム血症はこの方法で改善するので他の療法は必要ありません。

3.利尿剤投与          
利尿剤を投与すると、からだ全体のカリウムを減らすことができます。利尿剤を投与するとからだの水分が減少しますが、耐久力のある人には利尿剤が処方されます。

4.陽イオン交換樹脂の使用    
陽イオン交換樹脂のナトリウムポリスチレンスルフォン酸塩(カイェクサレート)はカリウムを固めて腸から排泄します。経口服用と直腸挿入の両方があります。

5.透析療法           
透析療法は、特に腎臓機能が弱っていてからだ全体のカリウム値を下げる時に行われます。他の療法では改善しなかったり適切でなかった場合、透析が指示されます。
          

今回、講義して頂いたアーガメイトゼリーは上記の4です。

アーガメイトゼリー01

このアーガメイトゼリーは、胃の中に入ると速やかにゼリーの塊が崩壊し主成分であるポリスチレンスルホン酸カルシウムが分解し腸管内へ運ばれます。
腸管内でも特に結腸で作用します。

食事中に含まれているカリウムはポリスチレンスルホン酸カルシウムに吸収され、カリウムが吸着する代わりに、カルシウムが離れるといった”イオン交換”の原理で、カリウムは吸着されます。

ポリスチレンスルホン酸カルシウムに吸着されたカリウムは、そのまま便とともに排泄されます。

食事中に含まれているカリウムを吸着するため、服用は食間or食直後となります。
味は決して美味しいとは言えませんが、従来の散在タイプの薬よりはゼリータイプにすることで内服がかなり容易になったと言えます。

学生も、調理実習の試食中にアーガメイトゼリーを試食してみました。
アーガメイトゼリー試食01  アーガメイトゼリー試食02

アーガメイトゼリー試食03  アーガメイトゼリー試食04

食べ方のポイントしては、ザラザラ感があるため、一口スプーンに取ったあとは咀嚼しないこと(かみ砕かない)がポイントです。

今回、三和化学研究所の方から頂いたアーガメイトゼリー。
病院で見かけることがあれば、今回の実習を思い出してください。

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カリウムを腸管内で吸着(アーガメイトゼリー)

昨日のブログで、透析食の作成(調理実習)について書きましたが、
調理実習の途中の講義において(株)三和化学研究所の方が特別講義に見えました。

そこで、紹介されたのがこのアーガメイトゼリーです。

アーガメイトゼリー01  アーガメイトゼリー02

このゼリーは一言でざっくり言うと”カリウムを吸着”するゼリーです。


血清K濃度の基準値は3.5〜5.0mEq/Lです。

体内のカリウムの大半が細胞の内部にあります(98%は細胞内に存在し、細胞外に存在するのは残りわずか2%程度)。
また、カリウムは、細胞、神経、筋肉が正常に機能するのに必要です。

血液中のカリウム濃度は正常値の範囲が狭く、その範囲内に維持しなければなりません。カリウム濃度が高すぎたり低すぎたりすると、不整脈や心停止など重大な結果を招くことがあります。体は細胞内に蓄えられたカリウムを使って、血液中のカリウム濃度を一定に維持することができます。

アーガメイトゼリー03  アーガメイトゼリー04

血液透析を受けている患者さんは健康の方を違い様々な原因でカリウムが体内に蓄積します。
<カリウムの蓄積の原因>
①Kの過剰摂取、過剰投与      
 1.高K食
 2.大量の輸血を行った時
②腎臓からの排泄障害        
 1.腎不全
 2.透析不足
③細胞内Kが細胞外へ移行する  
 1.アシドーシス
 2.溶血
 3.感染した時
 4.手術をした時
 5.怪我した時
④細胞内への移行障害       
 1.Addison病
⑤偽性高K血症            
 1.インスリン不足や高血糖の時
 2.採血時の溶血
⑥便秘が続いた時

カリウムの値が高くなると、筋肉の動きに異常を来します。特に心臓においては不整脈が起こり、時には心臓が停止してしまいます。
そこで、体内に蓄積されたカリウムを除去(排泄)を行うためにいくつかの方法があります。

<高カリウム血症時の対応(治療)>
1.ブドウ糖+インスリン投与   
経静脈的にぶどう糖やインスリンを投与すると、細胞外のカリウムは細胞内に戻ってゆきます。これを利用して高カリウム血症の重い症状をしばらく軽減させてやり、その間に高カリウム血症の原因となっている障害を手当てします。

2.重炭酸ナトリウム投与     
重炭酸ナトリウムを投与すると、カリウムは細胞外から細胞内に移動します。アシドーシスが原因で発生した高カリウム血症はこの方法で改善するので他の療法は必要ありません。

3.利尿剤投与          
利尿剤を投与すると、からだ全体のカリウムを減らすことができます。利尿剤を投与するとからだの水分が減少しますが、耐久力のある人には利尿剤が処方されます。

4.陽イオン交換樹脂の使用    
陽イオン交換樹脂のナトリウムポリスチレンスルフォン酸塩(カイェクサレート)はカリウムを固めて腸から排泄します。経口服用と直腸挿入の両方があります。

5.透析療法           
透析療法は、特に腎臓機能が弱っていてからだ全体のカリウム値を下げる時に行われます。他の療法では改善しなかったり適切でなかった場合、透析が指示されます。
          

今回、講義して頂いたアーガメイトゼリーは上記の4です。

アーガメイトゼリー01

このアーガメイトゼリーは、胃の中に入ると速やかにゼリーの塊が崩壊し主成分であるポリスチレンスルホン酸カルシウムが分解し腸管内へ運ばれます。
腸管内でも特に結腸で作用します。

食事中に含まれているカリウムはポリスチレンスルホン酸カルシウムに吸収され、カリウムが吸着する代わりに、カルシウムが離れるといった”イオン交換”の原理で、カリウムは吸着されます。

ポリスチレンスルホン酸カルシウムに吸着されたカリウムは、そのまま便とともに排泄されます。

食事中に含まれているカリウムを吸着するため、服用は食間or食直後となります。
味は決して美味しいとは言えませんが、従来の散在タイプの薬よりはゼリータイプにすることで内服がかなり容易になったと言えます。

学生も、調理実習の試食中にアーガメイトゼリーを試食してみました。
アーガメイトゼリー試食01  アーガメイトゼリー試食02

アーガメイトゼリー試食03  アーガメイトゼリー試食04

食べ方のポイントしては、ザラザラ感があるため、一口スプーンに取ったあとは咀嚼しないこと(かみ砕かない)がポイントです。

今回、三和化学研究所の方から頂いたアーガメイトゼリー。
病院で見かけることがあれば、今回の実習を思い出してください。

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