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医龍3より〜カテーテル治療の現在とこれから〜
2010.10.21

フジテレビ系ドラマ「医龍3」にてカテーテル治療が登場しました。
今回は、このカテーテル治療について説明したいと思います。

カテーテル治療01  カテーテル治療02

心臓カテーテル治療のことをインターベンション治療とも言います。
心筋梗塞や狭心症など冠状動脈が閉塞、狭窄した場合には、血管を拡げる薬(狭心症薬など)を用いて、血行を改善することを試みられます。しかし、薬剤のみでは血管を元通りに戻すことは困難です。
そこで、積極的に血行を改善させる治療法として、血行再建術という治療法があります。


 
その方法には外科手術と経皮的冠状動脈インターベンション(単にインターベンション)と呼ばれる治療法があります。

今回の医龍3でのドラマで注目すべき所は、この外科的手術「冠状動脈-大動脈血管バイパス術」とカテーテル治療との比較にあると思います。

心臓外科医(朝田) VS カテーテル医(黒木)となって今後のドラマの展開が楽しみです。

近年、このインターベンション治療の技術進歩は目覚ましく、従来では外科的手術でしか行えなかったことが、患者さんの負担を少ないインターベンション治療にかわりつつことも事実です。

冠状動脈インターベンションは、四肢動脈に小さな穴(穿刺部位)をあける程度の傷だけですむので、回復も早く、患者さんへの負担を軽くすることができます。

従来のカテーテルを挿入する場所は、大腿部(太ももの付け根)から挿入することが多かったのですが、止血に時間がかかること、患者さんが痛みを感じることがあること、などの理由から、今ではさらに細いカテーテルを腕(手首など)の動脈から挿入することが多くなっています。

このインターベンション治療には、様々な種類があります。

<<PTCAバルーンカテーテル治療>>
まずはバルーンカテーテルを血管内の治療部分に導くために使用するガイドワイヤーと呼ばれる、非常に柔軟性のある針金のような医療機器を用います。ガイドワイヤーの挿入部は大腿や手首などから行い、心臓冠動脈までこのワイヤーを進めます。
よく「神の手」などとTVで取り上げられている医師は、ここまでの迅速な診断と、処置が的確であり、スピーディーなのです。

バルーンカテーテル01  バルーンカテーテル02

バルーンカテーテル(直径約2mm)は挿入したガイドワイヤーに沿って進めていきます。

PTCAバルーンカテーテル心臓の冠動脈が狭くなったり、詰まったりした場合におこる心筋梗塞や狭心症の血管部位に内側からカテーテルについた風船を膨らませ、血管を押し拡げることにより狭くなった血管を押し広げ、血行を再開します。

<<冠動脈内ステント(STENT)>>
ステントとは、歯科用矯正具を開発したStent博士にちなんで名付けられたものです。冠動脈に使用されているステントは、金属(ステンレススチールやナイチノールなどの形状記憶合金)を網目状に組み合わされて血管を内腔から拡張するもので、様々な種類のものが開発されています。

ステント01  ステント02

ステント留置後の再狭窄を予防するために、免疫抑制剤や抗癌剤などをステントにコーティングした薬剤コーティングステント(DES)などもあります。

<<血栓捕捉カテーテル>>
血液中のコレステロールや血栓など血管内にある異物を捕捉または除去するために、一時的に血管内に留置されるバスケット状のカテーテルです。

プラーク切除術ともいい、冠動脈内に挿入した切削器具で冠動脈狭窄部の粥状硬化巣を直接的に切削する治療です。このプラーク切除術は、機械的に粥状硬化巣を切削する粥腫切除術(アテレクトミー)とレーザによる血管形成術があります。

<<経皮的血管塞栓術>>
様々な血管にできた動脈瘤を治療するのが、経皮的血管塞栓術です。出血に対し、血管カテーテルを用いて血流を遮断する塞栓物質を血管内に注入し、止血します。

適応としては脳動脈瘤、外傷、癌、血管奇形などによるさまざまな臓器や部位からの出血に対しても広く用いられています。

<<PTMC(percutaneous transvenou mitral commissurotomy)>>
心血管インターベンションのひとつで、バルーンカテーテルによる僧帽弁交連裂開術と呼ばれています。

経静脈的に挿入したカテーテルを用いて心房中隔を穿刺し、左心房までガイドワイヤーを挿入します。そしてこのガイドワイヤーを用いてバルーンカテーテルを狭窄のある僧帽弁まで到達させて拡張します。

<<心房中隔欠損閉鎖器具>>
先天的に左右の心房を隔てる壁に穴が開いている疾患である心房中隔欠損症を、外科手術ではなくカテーテルを用いて治療する場合に使用する医療機器です。

心室中隔欠損症とは、胎児の時には通常の血液の流れとは違う「胎児循環」という流れです。その胎児循環の時には、実は心臓の壁に穴が開いています。しかし、産まれたその後は本体は心臓の壁の穴は閉じていきますが、成長過程において穴が開いたままの状態を心房中隔欠損症といいます。

この穴が開いたままの状態でいると左心房から右心房に血液が流れ込み、右心室や肺動脈を流れる血流量が増加します。

この穴は検査などにより発見され次第、状態に応じては閉じる手術をしなければなりません。その時は外科的な手術を用い、人工心肺装置を用いて心臓の動きを止め、心臓にメスを入れて穴を塞ぐと言った患者さんには負担の掛かる治療をしなければなりません(全身麻酔下における開胸手術)。

しかし近年、心房中隔欠損症がカテーテル治療で行える方法が認可されています。それが、アンプラッツアーという「経皮的カテーテル心房中隔欠損閉鎖術」です。

この治療は心房中隔欠損を閉じるオクルーダーと呼ばれる閉鎖栓と、この閉鎖栓を心房中隔欠損まで運搬するデリバリーシステム(オクルーダーを心房中隔欠損部位まで 安全に運搬する専用カテーテルの事)から構成されています。

デリバリーシステムは直径3mmと大変細く患者さんの負担は最小限です。
オクルーダとは、閉鎖栓とも呼ばれ、これを心臓内に留置させることにより心房中隔欠損を閉鎖します。

オクルーダーはニッケル・チタン合金をメッシュ状に編み込んだ 傘のような形状です。デリバリーシースを右心房から 左心房へ挿入し、アプローチし、デリバリーシース内から オクルーダーを送り、左心房側の傘を開き心房中隔欠損の穴を塞ぎ、治療は終了です。

上記のように、カテーテル治療(インターべーション治療)には様々なものがあり、従来では外科的手術でしか治すことができなかった治療も、カテーテル治療で治すことのできる時代です。

臨床工学技士は、現在このようなカテーテル治療(インターべーション治療)にも積極的に治療に加わりチーム医療の一員として臨床の現場で活躍しています。
ドラマの中では、臨床工学技士がMEという名で、度々登場していますが、現在の医療には欠かすことのできないコメディカルであると言えます。
 

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医龍3より〜カテーテル治療の現在とこれから〜

フジテレビ系ドラマ「医龍3」にてカテーテル治療が登場しました。
今回は、このカテーテル治療について説明したいと思います。

カテーテル治療01  カテーテル治療02

心臓カテーテル治療のことをインターベンション治療とも言います。
心筋梗塞や狭心症など冠状動脈が閉塞、狭窄した場合には、血管を拡げる薬(狭心症薬など)を用いて、血行を改善することを試みられます。しかし、薬剤のみでは血管を元通りに戻すことは困難です。
そこで、積極的に血行を改善させる治療法として、血行再建術という治療法があります。


 
その方法には外科手術と経皮的冠状動脈インターベンション(単にインターベンション)と呼ばれる治療法があります。

今回の医龍3でのドラマで注目すべき所は、この外科的手術「冠状動脈-大動脈血管バイパス術」とカテーテル治療との比較にあると思います。

心臓外科医(朝田) VS カテーテル医(黒木)となって今後のドラマの展開が楽しみです。

近年、このインターベンション治療の技術進歩は目覚ましく、従来では外科的手術でしか行えなかったことが、患者さんの負担を少ないインターベンション治療にかわりつつことも事実です。

冠状動脈インターベンションは、四肢動脈に小さな穴(穿刺部位)をあける程度の傷だけですむので、回復も早く、患者さんへの負担を軽くすることができます。

従来のカテーテルを挿入する場所は、大腿部(太ももの付け根)から挿入することが多かったのですが、止血に時間がかかること、患者さんが痛みを感じることがあること、などの理由から、今ではさらに細いカテーテルを腕(手首など)の動脈から挿入することが多くなっています。

このインターベンション治療には、様々な種類があります。

<<PTCAバルーンカテーテル治療>>
まずはバルーンカテーテルを血管内の治療部分に導くために使用するガイドワイヤーと呼ばれる、非常に柔軟性のある針金のような医療機器を用います。ガイドワイヤーの挿入部は大腿や手首などから行い、心臓冠動脈までこのワイヤーを進めます。
よく「神の手」などとTVで取り上げられている医師は、ここまでの迅速な診断と、処置が的確であり、スピーディーなのです。

バルーンカテーテル01  バルーンカテーテル02

バルーンカテーテル(直径約2mm)は挿入したガイドワイヤーに沿って進めていきます。

PTCAバルーンカテーテル心臓の冠動脈が狭くなったり、詰まったりした場合におこる心筋梗塞や狭心症の血管部位に内側からカテーテルについた風船を膨らませ、血管を押し拡げることにより狭くなった血管を押し広げ、血行を再開します。

<<冠動脈内ステント(STENT)>>
ステントとは、歯科用矯正具を開発したStent博士にちなんで名付けられたものです。冠動脈に使用されているステントは、金属(ステンレススチールやナイチノールなどの形状記憶合金)を網目状に組み合わされて血管を内腔から拡張するもので、様々な種類のものが開発されています。

ステント01  ステント02

ステント留置後の再狭窄を予防するために、免疫抑制剤や抗癌剤などをステントにコーティングした薬剤コーティングステント(DES)などもあります。

<<血栓捕捉カテーテル>>
血液中のコレステロールや血栓など血管内にある異物を捕捉または除去するために、一時的に血管内に留置されるバスケット状のカテーテルです。

プラーク切除術ともいい、冠動脈内に挿入した切削器具で冠動脈狭窄部の粥状硬化巣を直接的に切削する治療です。このプラーク切除術は、機械的に粥状硬化巣を切削する粥腫切除術(アテレクトミー)とレーザによる血管形成術があります。

<<経皮的血管塞栓術>>
様々な血管にできた動脈瘤を治療するのが、経皮的血管塞栓術です。出血に対し、血管カテーテルを用いて血流を遮断する塞栓物質を血管内に注入し、止血します。

適応としては脳動脈瘤、外傷、癌、血管奇形などによるさまざまな臓器や部位からの出血に対しても広く用いられています。

<<PTMC(percutaneous transvenou mitral commissurotomy)>>
心血管インターベンションのひとつで、バルーンカテーテルによる僧帽弁交連裂開術と呼ばれています。

経静脈的に挿入したカテーテルを用いて心房中隔を穿刺し、左心房までガイドワイヤーを挿入します。そしてこのガイドワイヤーを用いてバルーンカテーテルを狭窄のある僧帽弁まで到達させて拡張します。

<<心房中隔欠損閉鎖器具>>
先天的に左右の心房を隔てる壁に穴が開いている疾患である心房中隔欠損症を、外科手術ではなくカテーテルを用いて治療する場合に使用する医療機器です。

心室中隔欠損症とは、胎児の時には通常の血液の流れとは違う「胎児循環」という流れです。その胎児循環の時には、実は心臓の壁に穴が開いています。しかし、産まれたその後は本体は心臓の壁の穴は閉じていきますが、成長過程において穴が開いたままの状態を心房中隔欠損症といいます。

この穴が開いたままの状態でいると左心房から右心房に血液が流れ込み、右心室や肺動脈を流れる血流量が増加します。

この穴は検査などにより発見され次第、状態に応じては閉じる手術をしなければなりません。その時は外科的な手術を用い、人工心肺装置を用いて心臓の動きを止め、心臓にメスを入れて穴を塞ぐと言った患者さんには負担の掛かる治療をしなければなりません(全身麻酔下における開胸手術)。

しかし近年、心房中隔欠損症がカテーテル治療で行える方法が認可されています。それが、アンプラッツアーという「経皮的カテーテル心房中隔欠損閉鎖術」です。

この治療は心房中隔欠損を閉じるオクルーダーと呼ばれる閉鎖栓と、この閉鎖栓を心房中隔欠損まで運搬するデリバリーシステム(オクルーダーを心房中隔欠損部位まで 安全に運搬する専用カテーテルの事)から構成されています。

デリバリーシステムは直径3mmと大変細く患者さんの負担は最小限です。
オクルーダとは、閉鎖栓とも呼ばれ、これを心臓内に留置させることにより心房中隔欠損を閉鎖します。

オクルーダーはニッケル・チタン合金をメッシュ状に編み込んだ 傘のような形状です。デリバリーシースを右心房から 左心房へ挿入し、アプローチし、デリバリーシース内から オクルーダーを送り、左心房側の傘を開き心房中隔欠損の穴を塞ぎ、治療は終了です。

上記のように、カテーテル治療(インターべーション治療)には様々なものがあり、従来では外科的手術でしか治すことができなかった治療も、カテーテル治療で治すことのできる時代です。

臨床工学技士は、現在このようなカテーテル治療(インターべーション治療)にも積極的に治療に加わりチーム医療の一員として臨床の現場で活躍しています。
ドラマの中では、臨床工学技士がMEという名で、度々登場していますが、現在の医療には欠かすことのできないコメディカルであると言えます。
 

2010.10.21

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