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急性呼吸窮迫症候群と臨床工学技士
2012.12.05

 本日のニュースにて中村勘三郎さんが急性呼吸窮迫症候群(きゅうせいこきゅうきゅうはくしょうこうぐん)によりお亡くなりなられました。この病態は臨床工学技士に深く関係します。

急性呼吸窮迫症候群とは「ARDS」とも呼び、acute respiratory distress syndromeの頭文字をとってそう呼ばれます。

肺が正常な機能(酸素を取り込む、二酸化炭素を吐きだす)を保てなくなるような病態に急速に進行し、強い呼吸困難になる病態のこと。特に肺から体内へ酸素の取り込みが肺に水が溜まることで著しく障害され、体の中の酸素量が基準値より低下し低酸素状態となり、呼吸が切迫(窮迫)し呼吸不全に陥っている病態をARDSと言います。(心不全がないことが前提である)

ARDSが発症する原因は様々であり、


1.誤嚥(肺内へ食物、唾液等の流入)
2.重症外傷
3.ショック(出血性ショック、アナフィラキシ—ショック等)
4.感染症(菌血症、敗血症等)
5.急性膵炎
6.熱傷

などが挙げられます。

共通して言えることは、1〜6全てにおいて発症、罹患すると体内の免疫システムが反応し体が炎症を起こしていると判断します。

この炎症がおきると炎症を起こしているサインとなる物質(サイトカイン)が血管内に流れ始めます。
サイトカインは肺の毛細血管(酸素と二酸化炭素を交換するのに使用される細い血管)で白血球の中で最も多い好中球を刺激し血管の内側の細胞を壊していくように働きます。
(※好中球の正常な働きは体内に侵入した異物を排除するように働く)血管の内側が壊されると血漿成分が肺内に流出し肺内が水浸しとなる肺水腫を起こします。

この肺水腫の影響(肺に水がたまった状態)によりARDSとなります。

ARDSでは著しい低酸素状態となるため自力で呼吸を行うこと(酸素を体内に取り入れること)が困難となるため、人工呼吸器が必要となる事が多いです。

この人工呼吸器を操作するのが臨床工学技士となります。
ただ人工的に呼吸をさせればよいのではなく、人工呼吸器には疾患に見合った操作法、治療法があるため、臨床工学技士が人工呼吸器の性能、患者さんの病態を把握しながら治療に関わっていく必要があります。

ARDSでは肺に水が溜まることで肺が膨らみにくくなるため、強い圧力を用いて人工呼吸を行うが、過度な圧力は肺に損傷を与えてしまう可能性もあるため調節が必要となります。

また低酸素を改善するためには患者さんに高い酸素濃度で適度な呼吸の量を調節する必要があります。これら患者さんの呼吸状態に合わせ、人工呼吸器の操作を臨床工学技士が行っていきます。

近年では呼吸療法認定士やRST(Respiratory Support Team)にも大きく関わり臨床工学技士が活躍する環境が広がってきています。
臨床工学技士が担う責任と信頼は大きくなってきています。

これから臨床工学技士になっていく学生さん、常に新しい知識をもって、真に患者さんと向き合っていくことのできる臨床工学技士になってほしいと願っています。

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 本日のニュースにて中村勘三郎さんが急性呼吸窮迫症候群(きゅうせいこきゅうきゅうはくしょうこうぐん)によりお亡くなりなられました。この病態は臨床工学技士に深く関係します。

急性呼吸窮迫症候群とは「ARDS」とも呼び、acute respiratory distress syndromeの頭文字をとってそう呼ばれます。

肺が正常な機能(酸素を取り込む、二酸化炭素を吐きだす)を保てなくなるような病態に急速に進行し、強い呼吸困難になる病態のこと。特に肺から体内へ酸素の取り込みが肺に水が溜まることで著しく障害され、体の中の酸素量が基準値より低下し低酸素状態となり、呼吸が切迫(窮迫)し呼吸不全に陥っている病態をARDSと言います。(心不全がないことが前提である)

ARDSが発症する原因は様々であり、


1.誤嚥(肺内へ食物、唾液等の流入)
2.重症外傷
3.ショック(出血性ショック、アナフィラキシ—ショック等)
4.感染症(菌血症、敗血症等)
5.急性膵炎
6.熱傷

などが挙げられます。

共通して言えることは、1〜6全てにおいて発症、罹患すると体内の免疫システムが反応し体が炎症を起こしていると判断します。

この炎症がおきると炎症を起こしているサインとなる物質(サイトカイン)が血管内に流れ始めます。
サイトカインは肺の毛細血管(酸素と二酸化炭素を交換するのに使用される細い血管)で白血球の中で最も多い好中球を刺激し血管の内側の細胞を壊していくように働きます。
(※好中球の正常な働きは体内に侵入した異物を排除するように働く)血管の内側が壊されると血漿成分が肺内に流出し肺内が水浸しとなる肺水腫を起こします。

この肺水腫の影響(肺に水がたまった状態)によりARDSとなります。

ARDSでは著しい低酸素状態となるため自力で呼吸を行うこと(酸素を体内に取り入れること)が困難となるため、人工呼吸器が必要となる事が多いです。

この人工呼吸器を操作するのが臨床工学技士となります。
ただ人工的に呼吸をさせればよいのではなく、人工呼吸器には疾患に見合った操作法、治療法があるため、臨床工学技士が人工呼吸器の性能、患者さんの病態を把握しながら治療に関わっていく必要があります。

ARDSでは肺に水が溜まることで肺が膨らみにくくなるため、強い圧力を用いて人工呼吸を行うが、過度な圧力は肺に損傷を与えてしまう可能性もあるため調節が必要となります。

また低酸素を改善するためには患者さんに高い酸素濃度で適度な呼吸の量を調節する必要があります。これら患者さんの呼吸状態に合わせ、人工呼吸器の操作を臨床工学技士が行っていきます。

近年では呼吸療法認定士やRST(Respiratory Support Team)にも大きく関わり臨床工学技士が活躍する環境が広がってきています。
臨床工学技士が担う責任と信頼は大きくなってきています。

これから臨床工学技士になっていく学生さん、常に新しい知識をもって、真に患者さんと向き合っていくことのできる臨床工学技士になってほしいと願っています。

2012.12.05

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