先週の休日を利用し、臨床工学科3年生が卒業旅行に行ってきました。
今年は京都観光&ユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)の行程です。
卒業旅行1日目は、京都市内の観光です。各グループ自由行動で京都市内を散策し、北野天満宮に集合。
そして、全員で合格祈願です。
宿泊先は湯ノ花温泉~保津川亭に泊まりました。夜は宴会!日頃の労をねぎらい、盛り上がりました。
翌日2日は、生憎の雨模様でしたが、ユニバーサルスタジオ・ジャパンで1日遊びます。
今年も残りわずかです。今回の卒業旅行は良い思い出として、年明けからの国家試験対策&卒業試験を乗り切りましょう!
東海医療科学専門学校の上空に飛行船が出現しました。
最近は飛行船やアドバルーン、広告セスナなど、全く見ることがなくなった今、今回のこの飛行船を学校の屋上から間近に見ることができ、
非常に良い体験となりました。
今日の基礎医学実習はブタの心臓の解剖・観察です。まずは、大まかな心臓の働きについての説明を行います。
心臓は、胎児の時から亡くなるまでの間、ずっと動き続けます。
具体的には、
心臓は1回で約60~70mLの血液を全身に送り出します。1日では約7000Lもの血液を全身に送っている計算になります。その量はタンクローリ1台分にもなります。
また、心臓の動きが1分間に70回とすると、1日の心臓の動きは、
70回×60分×24時間=100,800回
1年間では、
100,800回×365日=367,9200回
一生80年生きるとすれば、
3,679,200回×80年=2,943,360,000回
1日約10万回、1年で3700万回、一生では30億回動き続ける計算になります。
心臓は神秘的であり、頑張る臓器です!
心臓の解剖をする前に外観を観察しどの方向が正面かを考えます。
心臓の解剖を進めて行き、今回学生さんが最も驚いていたのが、 心臓の弁の構造です。
心臓には血液の流れをスムーズにするため4つの弁がありますが、その薄さはぺらぺらです。
また、弁を支持している乳頭筋、そして腱索の丈夫さにはかなり驚かされます。
臨床工学技士にとって心臓を知ることはとても大事です。
それは、臨床工学技士が扱う代表的な医療機器に、人工心肺装置、ペースメーカ等があるからです。
心臓の解剖を知ることは医師だけ知っていれば良いわけではなく、その治療が行われている意味や、もちろん患者の疾患についても知っておくことが必要だからです。
今日の内容はしっかりと記憶に残してほしいと思います。
心電図は、心臓から発せられる微弱な電流を測定し心臓の状態を把握する測定機器です。
臨床工学技士として、患者さんの診断目的で心電図測定は行いませんが、近年、臨床工学技士が、心臓カテーテル検査や
不整脈治療(アブレーション)に携わる機会が増えています。
そこで、心電図の基礎知識は必須であり今回の実習となりました。
学生さん同士で被験者となり、測定を行います。
また、今回は電極の位置を変え、波形がどう変化するかも確認しました。
心電図を理解することは、臨床工学技士として必須です。
今日の実習を活かし、今後の勉強に役立ててください。
2年生はシステム情報処理の課外授業で名古屋市科学館に来ています!
課題はUnicodeの解読です!無事読み解くことが出来るか…!?
…折角来たので極寒ラボにも行きました…笑
体外循環装置の代表に、人工心肺装置がありますが、救命の分野で活躍する体外循環装置に補助循環装置があります。
心臓は血液を全身に送るためのポンプの作用をもっています。
しかし、そのポンプ能力が低下するような心不全などの患者さんに対し、元の通りに心臓の機能が回復するまでの間、心臓のポンプ機能や肺機能を代行・補助し、心機能の回復を待つ方法を補助循環といいます。
今回の実習では、補助循環装置の中でも、大動脈バルーンパンピング(IABP)、補助人工心臓(VAS・VAD)、経皮的心肺補助法(PCPS)の実際に扱い、原理を理解しました。
【大動脈バルーンパンピング(IABP)】
心臓の働きを助ける補助循環法の1つです。
急性心筋梗塞などの心不全などにおいて、バルーン(風船)のついた大動脈内カテーテルを心臓に近い大動脈に留置し、心臓の動きに合わせてバルーンを拡張・収縮させることで心臓の働きを助けることが可能になります。
収縮期の後負荷の軽減、拡張期圧の上昇を行う装置で、心臓のポンプ機能の10~15%程度の補助が可能です。
バルーン(風船)を膨らませるタイミングは、心電図波形と同期させ行います。
【補助人工心臓(VAS・VAD)】
大動脈バルーンパンピング(IABP)は非常に心筋のポンプ機能が低下した心不全に対する補助としては限界があります。
このようなより重症になった心臓の働きを補助・代行する装置が補助人工心臓(VAS・VAD)です。(VADとは、心室を補助する装置のこと。)
補助人工心臓の目的としては以下の様なことがあります。
1.心臓移植への橋渡し(ブリッジ)として使用する。長期使用が可能。
2.心不全のすべてあるいは一部に代わって体循環の維持、すなわち全身臓器・組織への血液および酸素を供給すると同時に、血圧の維持をはかる。
3.心不全自体の冠動脈へ十分な血液供給を維持することにより、心筋代謝の回復をはかる。
4.全身循環の代行が行える。(補助人工心臓は、自己心拍出が全くない状態で用いられ、救命事例が報告されている。)
【経皮的心肺補助法(PCPS)】
経皮的心肺補助法(PCPS)は経皮的に挿入された送脱血力ニューレ・膜型人工肺・遠心ポンプから構成される閉鎖回路の人工心肺装置であり、重症心不全症例や体外循環離脱困難症などに対し効果を上げています。
PCPSの特徴は開胸操作を必要とせず、力ニューレを経皮的に挿入でき、また10分程度で回路を準備することが可能なため緊急時でも即座に対応でき、心臓外科のみならず循環器内科・救命救急などの広い診療科で使用されています。
カニューレの挿入部位は大腿動静脈が基本であるが、腋窩動脈、鎖骨下動脈も選択できる。さらに重症呼吸不全に対する呼吸補助法(ECMO)としても利用されています。
基本情報 | 担任紹介 | 学外実習 |
教育課程表 | ブログ |
先週の休日を利用し、臨床工学科3年生が卒業旅行に行ってきました。
今年は京都観光&ユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)の行程です。
卒業旅行1日目は、京都市内の観光です。各グループ自由行動で京都市内を散策し、北野天満宮に集合。
そして、全員で合格祈願です。
宿泊先は湯ノ花温泉~保津川亭に泊まりました。夜は宴会!日頃の労をねぎらい、盛り上がりました。
翌日2日は、生憎の雨模様でしたが、ユニバーサルスタジオ・ジャパンで1日遊びます。
今年も残りわずかです。今回の卒業旅行は良い思い出として、年明けからの国家試験対策&卒業試験を乗り切りましょう!
東海医療科学専門学校の上空に飛行船が出現しました。
最近は飛行船やアドバルーン、広告セスナなど、全く見ることがなくなった今、今回のこの飛行船を学校の屋上から間近に見ることができ、
非常に良い体験となりました。
今日の基礎医学実習はブタの心臓の解剖・観察です。まずは、大まかな心臓の働きについての説明を行います。
心臓は、胎児の時から亡くなるまでの間、ずっと動き続けます。
具体的には、
心臓は1回で約60~70mLの血液を全身に送り出します。1日では約7000Lもの血液を全身に送っている計算になります。その量はタンクローリ1台分にもなります。
また、心臓の動きが1分間に70回とすると、1日の心臓の動きは、
70回×60分×24時間=100,800回
1年間では、
100,800回×365日=367,9200回
一生80年生きるとすれば、
3,679,200回×80年=2,943,360,000回
1日約10万回、1年で3700万回、一生では30億回動き続ける計算になります。
心臓は神秘的であり、頑張る臓器です!
心臓の解剖をする前に外観を観察しどの方向が正面かを考えます。
心臓の解剖を進めて行き、今回学生さんが最も驚いていたのが、 心臓の弁の構造です。
心臓には血液の流れをスムーズにするため4つの弁がありますが、その薄さはぺらぺらです。
また、弁を支持している乳頭筋、そして腱索の丈夫さにはかなり驚かされます。
臨床工学技士にとって心臓を知ることはとても大事です。
それは、臨床工学技士が扱う代表的な医療機器に、人工心肺装置、ペースメーカ等があるからです。
心臓の解剖を知ることは医師だけ知っていれば良いわけではなく、その治療が行われている意味や、もちろん患者の疾患についても知っておくことが必要だからです。
今日の内容はしっかりと記憶に残してほしいと思います。
心電図は、心臓から発せられる微弱な電流を測定し心臓の状態を把握する測定機器です。
臨床工学技士として、患者さんの診断目的で心電図測定は行いませんが、近年、臨床工学技士が、心臓カテーテル検査や
不整脈治療(アブレーション)に携わる機会が増えています。
そこで、心電図の基礎知識は必須であり今回の実習となりました。
学生さん同士で被験者となり、測定を行います。
また、今回は電極の位置を変え、波形がどう変化するかも確認しました。
心電図を理解することは、臨床工学技士として必須です。
今日の実習を活かし、今後の勉強に役立ててください。
2年生はシステム情報処理の課外授業で名古屋市科学館に来ています!
課題はUnicodeの解読です!無事読み解くことが出来るか…!?
…折角来たので極寒ラボにも行きました…笑
体外循環装置の代表に、人工心肺装置がありますが、救命の分野で活躍する体外循環装置に補助循環装置があります。
心臓は血液を全身に送るためのポンプの作用をもっています。
しかし、そのポンプ能力が低下するような心不全などの患者さんに対し、元の通りに心臓の機能が回復するまでの間、心臓のポンプ機能や肺機能を代行・補助し、心機能の回復を待つ方法を補助循環といいます。
今回の実習では、補助循環装置の中でも、大動脈バルーンパンピング(IABP)、補助人工心臓(VAS・VAD)、経皮的心肺補助法(PCPS)の実際に扱い、原理を理解しました。
【大動脈バルーンパンピング(IABP)】
心臓の働きを助ける補助循環法の1つです。
急性心筋梗塞などの心不全などにおいて、バルーン(風船)のついた大動脈内カテーテルを心臓に近い大動脈に留置し、心臓の動きに合わせてバルーンを拡張・収縮させることで心臓の働きを助けることが可能になります。
収縮期の後負荷の軽減、拡張期圧の上昇を行う装置で、心臓のポンプ機能の10~15%程度の補助が可能です。
バルーン(風船)を膨らませるタイミングは、心電図波形と同期させ行います。
【補助人工心臓(VAS・VAD)】
大動脈バルーンパンピング(IABP)は非常に心筋のポンプ機能が低下した心不全に対する補助としては限界があります。
このようなより重症になった心臓の働きを補助・代行する装置が補助人工心臓(VAS・VAD)です。(VADとは、心室を補助する装置のこと。)
補助人工心臓の目的としては以下の様なことがあります。
1.心臓移植への橋渡し(ブリッジ)として使用する。長期使用が可能。
2.心不全のすべてあるいは一部に代わって体循環の維持、すなわち全身臓器・組織への血液および酸素を供給すると同時に、血圧の維持をはかる。
3.心不全自体の冠動脈へ十分な血液供給を維持することにより、心筋代謝の回復をはかる。
4.全身循環の代行が行える。(補助人工心臓は、自己心拍出が全くない状態で用いられ、救命事例が報告されている。)
【経皮的心肺補助法(PCPS)】
経皮的心肺補助法(PCPS)は経皮的に挿入された送脱血力ニューレ・膜型人工肺・遠心ポンプから構成される閉鎖回路の人工心肺装置であり、重症心不全症例や体外循環離脱困難症などに対し効果を上げています。
PCPSの特徴は開胸操作を必要とせず、力ニューレを経皮的に挿入でき、また10分程度で回路を準備することが可能なため緊急時でも即座に対応でき、心臓外科のみならず循環器内科・救命救急などの広い診療科で使用されています。
カニューレの挿入部位は大腿動静脈が基本であるが、腋窩動脈、鎖骨下動脈も選択できる。さらに重症呼吸不全に対する呼吸補助法(ECMO)としても利用されています。