血圧はどんなことで変動するか?このことを自分自身の体を使って実習しました。
普段の血圧と、運動した直後の血圧とどのくらい違うのか各学生が工夫を凝らして実習します。
運動すると脈拍が早くなるのは体験的に知っています。
しかし、血圧の値は?という疑問を持ったようです。
運動直後、学生同士で血圧を測定するので、うまくいかないこともありました。
そのたびに、運動することからやり直しです。
ある学生は、測定する腕を上にあげ、測定しています。
血圧は心臓が作り出す圧力なので、高さが変わるとどうなる?という疑問を持ったようです。
実習で大切な事・・・
疑問を持ったことを実行する、学生自身が考えて行動する中に新しい発見があるようです。
ブタの腎臓を使って、解剖実習を行いました。
今回の実習は各学生が一つずつ腎臓を解剖していきます。
まずは外観観察を行い、重さをはかって、厚み・長さ・硬さなどを調べます。
腎臓の表面はつるつるしています。そっと押してみると、場所によって硬さが違います。
平たくソラマメ型をした腎臓は尿を作る臓器です。
表面を押してみると、側面についた管から液体が出てきます。
血液ともう一つは透明な液体です。
血液が出てきて、丈夫な血管が動脈なのでそこから墨汁を注入します。
どこが黒くなるでしょうか。
腎臓を平たく切開すると、黒く染まっている部分と、そうでない部分がはっきりとわかります。皮質と呼ばれる部分にはとても細い血管があり、そこで尿の元が作られます。この部分を糸球体といい毛細血管が集合し、その部分が点となって黒く染まります。
全体が染まると予想していた学生もいたようで、しっかりと観察していました。
腎臓はとても多くの働きがあります。そして、とても働き者なのです。
レポートの中にも、腎臓を褒めたたえる気持ちが表現されていました。
臨床工学技士は、腎不全の患者さんの人工透析治療に携わります。
腎臓の機能を理解し、代行できるもの、補充しなければならないことを考える良いきっかけとなったようです。
基礎医学実習にて人間の構造に近い“ブタの心臓”を解剖して構造などを学びました。
心臓の外観はずっしりとした質感、押してみた弾力、まさに筋肉の塊です。
中の構造は4つの部屋に分かれています。
それぞれ出ていく先は違っていて、その構造も特徴があります。
全身から心臓へ戻ってきて一番初めに入る部屋を“右心房”といいます。その次は、“右心室”、肺への血流を送り出す部屋です。やや厚みの圧筋肉の壁を持っていて、体の前側にあります。
4つの部屋の違いを観察するだけではなく心臓内部の観察も行います。
心臓にはポケット状の弁もあります。とても頼りなさそうな薄い膜で、気を付けて観察しないと見逃してしまいそうです。
弁は心臓が送り出した血液が逆流しないように、ポケット状に膨らんで機能します。この弁がぶつかる(閉鎖)時の音が聞こえていると知るとさらに驚きが大きくなりました。
また、弁を支えている腱索(けんさく)をひっぱってみます。かなり強い力を加えないとちぎれません。その腱索の細さと強度に驚いていました。
教科書で見る心臓のイメージと随分違っているようで、興味深く観察していました。
中には、心室内の様子を見て不思議そうに“なぜこんなにもぼこぼこしているのだろうか”と疑問を持つ学生もいました。
疑問を持って学習に取り組む姿勢は、今後の成長につながります。
“百聞一見に如かず” こんな言葉が頭に浮かぶ光景の実習でした。
臨床工学技士は生命に関わる高度な医療機器を専門に扱う医療従事者です。
人工呼吸器も生命に関わる医療機器の1つ、生命維持管理装置です。
人工呼吸器は肺の機能が低下し呼吸が十分に出来なくなった患者さんに呼吸をサポートするために使用されます。
臨床工学技士は人工呼吸器が安全に使用されるための保守点検から、実際に人工呼吸器が装着されている患者さんの場所に行き異常が無いかなどの確認を行います。
この実習では、実際の人工呼吸器の構造を理解し、呼吸器回路の組み立てから始まります。
実際に人工呼吸器を稼働させ、様々な疾患に対する呼吸モードの意味を理解し、設定方法も合わせて学びます。
当校における人工呼吸器の実習は臨床現場で活躍されている臨床工学技士を始め、3名の教員体制で学生対応を行っています。
人工呼吸器について学び、多くの種類の人工呼吸器を実際に操作することで、今後、臨床現場にてどんな治療が患者さんにベストであるかを考える力となればと良いです。
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血圧はどんなことで変動するか?このことを自分自身の体を使って実習しました。
普段の血圧と、運動した直後の血圧とどのくらい違うのか各学生が工夫を凝らして実習します。
運動すると脈拍が早くなるのは体験的に知っています。
しかし、血圧の値は?という疑問を持ったようです。
運動直後、学生同士で血圧を測定するので、うまくいかないこともありました。
そのたびに、運動することからやり直しです。
ある学生は、測定する腕を上にあげ、測定しています。
血圧は心臓が作り出す圧力なので、高さが変わるとどうなる?という疑問を持ったようです。
実習で大切な事・・・
疑問を持ったことを実行する、学生自身が考えて行動する中に新しい発見があるようです。
ブタの腎臓を使って、解剖実習を行いました。
今回の実習は各学生が一つずつ腎臓を解剖していきます。
まずは外観観察を行い、重さをはかって、厚み・長さ・硬さなどを調べます。
腎臓の表面はつるつるしています。そっと押してみると、場所によって硬さが違います。
平たくソラマメ型をした腎臓は尿を作る臓器です。
表面を押してみると、側面についた管から液体が出てきます。
血液ともう一つは透明な液体です。
血液が出てきて、丈夫な血管が動脈なのでそこから墨汁を注入します。
どこが黒くなるでしょうか。
腎臓を平たく切開すると、黒く染まっている部分と、そうでない部分がはっきりとわかります。皮質と呼ばれる部分にはとても細い血管があり、そこで尿の元が作られます。この部分を糸球体といい毛細血管が集合し、その部分が点となって黒く染まります。
全体が染まると予想していた学生もいたようで、しっかりと観察していました。
腎臓はとても多くの働きがあります。そして、とても働き者なのです。
レポートの中にも、腎臓を褒めたたえる気持ちが表現されていました。
臨床工学技士は、腎不全の患者さんの人工透析治療に携わります。
腎臓の機能を理解し、代行できるもの、補充しなければならないことを考える良いきっかけとなったようです。
基礎医学実習にて人間の構造に近い“ブタの心臓”を解剖して構造などを学びました。
心臓の外観はずっしりとした質感、押してみた弾力、まさに筋肉の塊です。
中の構造は4つの部屋に分かれています。
それぞれ出ていく先は違っていて、その構造も特徴があります。
全身から心臓へ戻ってきて一番初めに入る部屋を“右心房”といいます。その次は、“右心室”、肺への血流を送り出す部屋です。やや厚みの圧筋肉の壁を持っていて、体の前側にあります。
4つの部屋の違いを観察するだけではなく心臓内部の観察も行います。
心臓にはポケット状の弁もあります。とても頼りなさそうな薄い膜で、気を付けて観察しないと見逃してしまいそうです。
弁は心臓が送り出した血液が逆流しないように、ポケット状に膨らんで機能します。この弁がぶつかる(閉鎖)時の音が聞こえていると知るとさらに驚きが大きくなりました。
また、弁を支えている腱索(けんさく)をひっぱってみます。かなり強い力を加えないとちぎれません。その腱索の細さと強度に驚いていました。
教科書で見る心臓のイメージと随分違っているようで、興味深く観察していました。
中には、心室内の様子を見て不思議そうに“なぜこんなにもぼこぼこしているのだろうか”と疑問を持つ学生もいました。
疑問を持って学習に取り組む姿勢は、今後の成長につながります。
“百聞一見に如かず” こんな言葉が頭に浮かぶ光景の実習でした。
臨床工学技士は生命に関わる高度な医療機器を専門に扱う医療従事者です。
人工呼吸器も生命に関わる医療機器の1つ、生命維持管理装置です。
人工呼吸器は肺の機能が低下し呼吸が十分に出来なくなった患者さんに呼吸をサポートするために使用されます。
臨床工学技士は人工呼吸器が安全に使用されるための保守点検から、実際に人工呼吸器が装着されている患者さんの場所に行き異常が無いかなどの確認を行います。
この実習では、実際の人工呼吸器の構造を理解し、呼吸器回路の組み立てから始まります。
実際に人工呼吸器を稼働させ、様々な疾患に対する呼吸モードの意味を理解し、設定方法も合わせて学びます。
当校における人工呼吸器の実習は臨床現場で活躍されている臨床工学技士を始め、3名の教員体制で学生対応を行っています。
人工呼吸器について学び、多くの種類の人工呼吸器を実際に操作することで、今後、臨床現場にてどんな治療が患者さんにベストであるかを考える力となればと良いです。