血液浄化療法の実習にて、先週のオーバーホールに引き続き定期点検を行いました。

今回行った点検項目は以下の通りです。
外装点検
密閉漏れ点検
除水性能試験
血液ポンプオクリュージョン
漏血センサチェック

臨床工学技士の仕事として、医療機器の整備があります。
臨床工学技士は、臨床の現場にて教育講習会（院内講習、メーカーや技士会が主催）を通じて、医療機器の保守点の必要性、そして安全に対する知識を勉強します。その結果医療機器の安全性と信頼性がどこまで維持でき、それが患者にとって、また病院経営にとって有用となります。

また、臨床工学技士の仕事として「教育」があります。
病院全体に対して医療機器を扱う、医師、看護師など対し医療機器の正しい取り扱い方など具体的に教育講習することが大切であり医療の安全につながります。

医療事故を未然に防ぐためには、医療従事者に常に最新の医療事故、医療過誤などの情報を提供する必要があります。また、医療機器に対する安全性と正しい取り扱いに関しての理解は共有する必要があります。臨床工学技士は常に安全の情報を収集し、医療安全の対策と啓蒙活動を行うことが望まれます。

学校の実習で使用した医療機器が直接患者さんに使用されることはありません。しかし、間違ったオーバーホール、定期点検を怠った場合の患者さんの影響は計りしれません。

実習を通じて、医療機器の安全は臨床工学技士が守るといった心構えが芽生えればと思います。