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2023.05.16

臨床工学科

不思議体験~世界最小ストローとは?!

血液透析の授業にてダイアライザ中空糸体験を行いました。ダイアライザとは腎不全の患者さんが治療として行う血液透析治療にて体に溜まった毒素や水分を除去する人工腎臓装置となります。
ダイアライザには約1万本程の中空糸が束ねられています。


中空糸には数多くの微細な孔が存在し、これらの孔は物質の選択性を持っています。例えば、水分子や小さなイオンなどの微小な物質は孔を通過することができますが、大きな分子や粒子は通過できません。これにより、中空糸は物質を分離するためのフィルターとして機能します。
また、中空糸の構造はストロー状になっており、太さは髪の毛2~3本程です。ストロー状の内側に血液が流れる構造となっています。


今回学生には、この中空糸の具体的な話をする前に、中空糸がストロー状である体験をしてもらいました。まずは、ストロー状構造であることから、血液を通る穴を目視で確認することができます。
次に、実際に中空糸を用いて飲み物を飲んでみます。通常のストローであれば吸い込めはすぐに口元まで飲みものが届きますが、中空糸に関しては、少しずつ吸い続けると口元まで飲み物が届きます。


はじめは無言で真剣な表情でストロー体験をしますが、「あっ!本当に飲めた!」との歓喜が至るところで聞こえてきます。
中空糸の素材は数多くありますが、まずは難しい素材の話を行う前に少しでも中空糸を身近に感じ授業に取り組んでもらえればと思います。


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