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2026.10.14

臨床工学科

心臓手術を支える「人工心肺」って?臨床工学科2年生の実習をのぞいてみよう

言語聴覚科

臨床工学科2年生の「体外循環療法実習」が始まりました!

心臓の手術では、手術中に心臓を止めることがあります。そのあいだ、心臓と肺の代わりに全身へ血液を送り続けるのが「人工心肺装置」です。今回は、その準備に取り組む学生たちの様子を紹介します。

【1.術前準備】
患者さんの病気や重症度、検査データなどから全身状態を把握し、手術の方法に合った体外循環の方法を考えます。そのうえで、人工肺や回路、患者さんに合ったサイズのカニューレを選びます。

【2.回路の組み立て】
貯血槽・ポンプ・人工肺などをしっかり固定し、血液の流れに沿って清潔に回路をつなぎます。外れを防ぐために鉗子をかけ、充填液を入れて空気を抜きます。動脈フィルタは下から上へゆっくり空気を抜き、最後に手でたたいて細かい気泡を追い出します。仕上げに、ポンプのオクルージョンテストと、圧力セパレーターの空気抜きを行います。

【用語ミニ解説】
・体外循環:血液をいったん体の外に出し、装置を通して体に戻すこと
・人工肺:血液に酸素を加え、二酸化炭素を取り除く部品
・貯血槽:体から抜いた血液を一時的にためる容器
・カニューレ:心臓や血管に入れて、血液を抜いたり戻したりする管
・鉗子(かんし):チューブをはさんで流れを止める器具
・オクルージョンテスト:ポンプがチューブを押しつぶす強さが適切かを確かめるテスト

【臨床工学技士の関わり】
臨床工学技士は、医師の指示のもとで人工心肺などの生命維持管理装置を操作・点検する国家資格の医療職です。心臓手術では、手術前の準備から手術中の装置の操作まで担当し、患者さんの命を支えます。小さな気泡ひとつ、鉗子1本のかけ忘れが安全に関わるからこそ、学生のうちから「一つひとつ確認する」習慣を身につけています。

実習の様子はInstagramのリール動画でも紹介しています。ぜひ「臨床工学技士のたまご」もフォローしてくださいね。

この記事の著者

伊藤 嘉延 先生

担当学年 2年生 担当科目 体外循環装置学、麻酔集中治療学、計測技術学 など

【チーム医療とその大切さ】

病院での仕事はチームで行うため、自分の役割をしっかり理解し、報告・連絡・相談を大切にすることが重要です。
2年生では、周りを気遣う心や思いやりを持ちながら、学業や実習に取り組むことが大切です。
チームワークを大事にし、成長していきましょう。

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