学校法人セムイ学園 厚生労働大臣指定/愛知県知事認可専修学校

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東海医療科学専門学校

透析患者さんによる特別講義実施

本日の血液浄化療法の授業では、透析患者さん2名を迎えての特別講義です。

透析患者さん自身の透析導入に至るまでの経緯、家族との関係を始め、現在の透析治療の実際について話をして頂きました。

教員自身、臨床現場で働いていた時はカルテなどを通じて既往歴や同居家族について知る機会はありますが、今回の様に実際の透析導入に至るまでや家族のサポート、導入に至る際の患者さんの気持ちを実際に聞くことはありませんでした。

すべての言葉に説得力があり、「眼が見えにくい事は不自由だけれども、不幸ではない」との言葉が特に印象に残ります。この「不幸ではない」との背景には家族のサポートや治療に携わる医療スタッフの支えがあり、日々の透析生活の中で健康な人よりも人一倍幸を感じられ笑顔でいられることと学生に伝えていました。

また、最後に透析患者さんから学生に向けて臨床工学技士として患者さんに対して真摯に向き合えるような医療従事者になって欲しい事を伝えていました。

お二人の説明が終わった後は、2グループに分かれて学生からの質問に1つ1つ丁寧に答えて頂きました。

また患者さんのご厚意により、実際のバスキュラーアクセスを見せて頂き学生1人1人がスリルの確認、そしてシャント音の聴取をさせて頂きました。

今回の特別講義は、臨床現場で経験ある教員にとっても非常に貴重な時間でした。

さらに学生にとっては直接患者さんの声を聞くことが出来たことで、今、学生たちが臨床工学技士として勉強をしている意味について再確認ができたこと、これからの勉強に何事にも一生懸命取り組み、患者さんをしっかりと支える臨床工学技士になりたいと言った気持ちが芽生えたようです。

今回、学生さんに向けて話をして頂いたお二方には教員一同感謝します。

ありがとうございました。

電気メス・心電図演習(1年生)

この日、初めて白衣を着用しました。実習前に身だしなみを確認しあう姿が初々しく感じました。

実習の内容は、電気メスと心電図測定です。実際に触ってみました。

教科書で見るだけでは体験できない匂いや音、実際のメス先など学生は目を見開いて参加しています。

前日に電気メスで切ってみたい物のリクエストを聴きました。

どのような原理で電気メスが作用するのかを考えて、様々な意見が出てきました。

定番の鶏肉、オレンジはもちろんのこと、今年は生たまご、マヨネーズも電気メスで扱ってみました。どのように作用するのか予想しながら結果を見ていきます。

電気メスの作用する原理の理解が進んだようです。

心電図測定を行いました。

いろいろな世代や会社の心電計があります。どんな心電計も計測原理は同じです。教科書には測定原理や正常値や電極を貼付する位置が記載してあります。

人によって体格も違います。胸腔内にある心臓の位置をイメージしながら場所を確認して貼付していきます。

正確な場所で計測できないと正しい結果が得られません。

装置の知識だけでなく、解剖学的知識も必要であると認識できたようです。

異常を判断するには、正しい知識が必要です。

座学で学んだ知識が実践となると格段に理解が進みます。

六反公園花飾り活動

東海医療科学専門学校の有志にて六反公園花飾り活動に参加しました。
この花飾り活動は六反公園の環境美化を目的に数年前より参加をしています。

今年は様々な企業や団体から70名程度が集まり、花壇、コンテナ、ハンキングバスケットの植替えを行いました。

最近はあまり土に触れることがありませんでしたが、やっぱり園芸は良いです!
時間があるときに六反公園に行き、今回植えた花を見に行きたいと思います。

高圧ガスボンベや配管のリアル!

病院の中では、酸素や圧縮空気、二酸化炭素や窒素など、さまざまな医療ガスが使われています。

それぞれの特性を利用したガスが手術や治療の際に用いられます。

ではそのガスはどのように患者様のところまでやってくるのでしょう。

ボンベの中のガスを使う、病室までつながったガス配管から受け取るなどしています。

医療ガスは使用用途がそれぞれ違い、間違って使うと大事故を引き起こしてしまいます。そのため、つなぎ間違いを起こせないような工夫が接続口にはされています。

例えばその一つにピン方式があり、ピンの付いている位置がガスごとに違うため、つなぎ間違いをすることができないようになっているといった安全対策がされています。

本日はそういった医療ガスボンベや配管を実際に見て、ピンの位置を確認し、ガスごとに異なる配管の色、高圧ガスボンベに記載・刻印されている情報などを収集しました。

刻印されている情報が見にくかったり、ピンの位置が合っているのか分度器を使って測ってみたり、教科書に書いてあることの実際はどうなのか、質感や重さなど実物に触れて学ぶことができたようです。

病院で一番多い医療機器~輸液ポンプとシリンジポンプ

2年生の授業で、輸液ポンプとシリンジポンプの取扱いについて、実際の機器を使いながら学習を行いました。

病院で一番多い医療機器
病院で一番多い医療機器

この2つの機器は病院の中でもかなりの台数が使用されています。それをまとめて管理することが多く、その仕事は臨床工学技士が行っています。

この2つの機器が何をするかというと、正確な量を正確な時間で患者様に投与するために用いられます。たとえば1時間に30mlの薬剤を投与するとなれば1分あたり0.5mlずつ投与することになります。シリンジポンプは1回の投与量が50mlまで、それ以上の投与量であれば輸液ポンプを使います。

病院で一番多い医療機器

今回はニプロ株式会社様に輸液ポンプとシリンジポンプをお借りし、回路の接続の仕方、運転の方法、操作上注意すること、どのような時に警報が鳴るのかといったことを学びました。また適切な操作がされないと大きな事故につながるため、ひとつひとつの操作や動作の意味を理解していきました。

病院で一番多い医療機器

近年の医療機器は人間工学的にも事故を起こしにくい構造となっていますが、それでも臨床工学技士は機器のスペシャリストとして、安全な機器の運用ができるように日々活躍しています。

360°映像体験~iMEP研修(ニプロ)編

医療研修施設 iMEP(ニプロ)で実施した研修の様子を360°カメラで編集しました。

専用ゴーグルを使用するか、スマホを左右上下に動かして視聴ください。

パソコン上の際はマウスにて画面を上下左右に操作できます。

自分自身が、その場で実習を行っているような体験ができます。

チームビルディングを学ぶ

チームとは何でしょうか。

共通の目的を持ち、方法を共有し、活動を共にする集団をいいます。医療の現場では患者様を中心としたチーム医療が行われています。それぞれが目的を共有し、役割を考えていきます。そうすることで最適な医療パフォーマンスを発揮することができます。

チームビルディング(ストロータワー)

今回はチームを形成する「チームビルディング」について、ストロータワー作りから学びました。目的は高いストロータワーを作る、です。グループで話し合い、作戦会議、試作品づくりを経て、決められた時間内に高いタワーを作成します。

はじめは個々が思うようにストローをつないでいましたが、時間が経過するにつれ、コミュニケーションを取り、役割を見つけ、目標を共有して進む様子が見られました。

グループでスタートしたにも関わらず、最終的にはチームとなり目的に向けた行動をしていました。今回のようなアクティビティは様々な企業や病院でも取り入れられ、成果を上げています。2年生の皆さんも多くの気づきや学びを得られたようです。

第17回 愛知県臨床工学技士会 学術大会に参加しました。

6月5日(日)に愛知県の臨床工学技士会が主催する学術大会へ参加しました。

病院や企業に勤める現役の臨床工学技士が日々の業務で得られる先進的な活躍を聞くことができました。

専門用語や高いレベルでの意見交換に圧倒されてしまうこともあったかもしれませんが、遠くない未来に自分たちも同じ立場に立つのだと思えば、今後の学習にも一層身が入ることだと思います。

今年の5月には臨床工学技士にとって大きな転換期となる、タスクシフトによる業務の拡大が行われました。新しく追加された業務のことだけでなく、チーム医療の中で臨床工学技士がいかに必要とされる職業であるのか改めて知ることができました。

今回参加した学生からは、「内容が難しくて全然分からなかった。」「知っている言葉が出てきて少し分かるところもあった。」といった声がありました。

いくつかの講演、発表の中には共催セミナーというものがあり、2年生は全員参加しました。新型コロナウィルスが流行り出してから、ECMO(エクモ)という言葉を耳にすることも多くなった機器なので学生の関心も高いものだったと思います。

講演を聞きながら提供していただいたお弁当を食べました。華やかなでとてもおいしかったです。

また、参加された現役の臨床工学技士の方々からは「学生の皆さんが一生懸命学ぼうとしている姿がみられました。」「学生のうちからすごいね。」といった声をお聞きしました。 2年生の皆さん、着なれないスーツと靴、慣れない環境の中で少し大変だったかもしれませんが、多くのことを吸収した皆さんの成長に期待しています!

今日は「臨床工学技士の日」

今日6月2日は「臨床工学技士の日」です。 (臨床工学技士法が昭和62年6月2日に公布されたことによります。)

現在の臨床工学技士は医療(Medical)工学技士のみでなく、臨床(Clinical)工学技士としてのスキルが求められています。 また、臨床工学技士は医療機器を用いてチーム医療に貢献するため「いのちのエンジニア」とも言われています。

臨床工学技士の求められる業務は医療機器の進歩とともにニーズが増えてきています。 そして、臨床工学技士は昨年度より新たな業務が行えるようになりました。

〇手術室又は集中治療室で生命維持管理装置を用いて行う治療における静脈路への輸液ポンプ又はシリンジポンプの接続、薬剤を投与するための当該輸液ポンプ又は当該シリンジポンプの操作並びに当該薬剤の投与が終了した後の抜針及び止血(輸液ポンプ又はシリンジポンプを静脈路に接続するために静脈路を確保する行為についても、「静脈路への輸液ポンプ又はシリンジポンプの接続」に含まれる。)

〇生命維持管理装置を用いて行う心臓又は血管に係るカテーテル治療における身体に電気的刺激を負荷するための装置の操作 手術室で生命維持管理装置を用いて行う鏡視下手術における体内に挿入されている内視鏡用ビデオカメラの保持及び手術野に対する視野を確保するための当該内視鏡用ビデオカメラの操作

〇血液浄化装置の穿刺針その他の先端部の表在化された動脈若しくは表在静脈への接続又は表在化された動脈若しくは表在静脈からの除去

臨床工学技士養成校は、来年度(2023年入学)より、カリキュラム改正が行われ新たな教育がスタートします。 当校においても、現在新カリキュラムの準備を進めており、医療現場で求められている内容のカリキュラムを作成していきます。

iMEP研修センター(ニプロ)~心臓カテーテル検査・治療を学ぶ~

臨床工学科3年生が滋賀県にある医療研修施設 iMEP(ニプロ)にて課外実習を行いました。 この医療研修施設 iMEP(ニプロ)は医療職者向けの専門研修施設となります。

今回は心臓カテーテル検査・治療を学ぶためX線シネアンギオ室、手術室で実習を行います。 X線シネアンギオ室では、実際の放射線照射は行いませんが、心臓カテーテル検査を行う際には必須であるプロテクタを装着して実習を受けます。心臓冠動脈造影の映像を用いながら造影の見方を学びますが、同じ心臓でも照射の方向(角度)によっては冠動脈の位置が重なって見えるため読み解くには経験が必要となります。 そこで、冠動脈模型や実際の支持装置(Cアーム)を用いてよりイメージで理解できるよう実習が行われます。

手術室では心臓カテーテル検査・治療の手技について学びます。

まずは造影シミュレーションを用いて、大まかな流れを実際に見ていきます。

その後、穿刺からガイドワイヤ、挿入シース(管)を模擬血管に入れ、ガイドワイヤーに沿って治療用のバルーン(風船)を血管内に進めていくまでの手技を行います。

また、冠動脈モデルを用いて目的の位置までカテーテル先端を進めるトレーニングを行いますが、実際に目視で確認しながらでも容易にカテーテル先端を進める事ができず、心臓カテーテル治療を行う医師の手技のすごさを改めて実感しました。

今回の実習内容は、医療現場では医師が行いますが、一連の流れを実際に体験することで臨床実習にて見学を行う際は、今、何が行われているなどよりイメージができる実習内容であると思います。

今回の経験を臨床実習にて役立ててもらえると良いです。

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